超高齢出産~43歳で妊娠発覚・まっさきに頭に浮かんだのは~
3人目の妊娠が発覚した時、”わたし”は43歳でした。
上の子達は小学校3年生と2年生。
幼児から児童にステップアップし、
”わたし”にも余裕が出て来た頃でした。
仕事復帰も考えていた矢先の、思わぬ妊娠でした。
喜びの前に、頭をよぎる不安
妊娠発覚後、真っ先に頭に思い浮かんだのは
染色体異常からくる障害を持って産まれてくるのではないか
という不安でした。
また、実際にちゃんと出産まで行きつけるのかも、不安でした。
そうすると、ともかくネットで色々な情報を検索するように・・・。
『染色体異常の確率は50分の1・・・。』
※次男妊娠時(当時36歳)は約500分の1。
『妊娠しても、出産まで行きつくのは2%にも満たない・・・。』
※参考↓
ともかくネガティブな情報ばかりが目に止まりました。
こんな情報ばかりを見て、精神衛生上、良いわけがありません。
そして、ネガティブな情報ばかりを見ているくせに、”わたし”には
中絶という選択肢は選べつもりはありませんでした。
なぜ、超高齢出産なのに中絶という選択肢が無かったのか
最近は、40代による中絶が増えているそうです。
”わたし”の中でも、まったく頭をよぎらなかったかと言えば、嘘になります。
ですが、どうしてもその選択(中絶)をすることはできませんでした。
それは、すでに居る2人の子供達の存在が大きかったのです。
たしかに胎児の障害の確率は、母親の年齢と共に上がります。
ですが、”わたし”が気になるのは、確率ではなく「このお腹にいる子がどうなのか」でした。
その気持ちは、上の子供2人を出産した時も同じでした。
”わたし”が欲しい情報は、確率でもなんでも無く、この子自身についてなのです。
もしその確率だけに拘って中絶した場合、”わたし”は目の前にいる
無事に産まれた2人を見るたびに
「あぁ、あの子も生まれてたら、こうだったかなぁ」
と想像してしまうだとろうと思いました。
そして何より、2人の兄妹になるだろう子供を、”わたし”の意志だけで
奪ってよいのだろうか?!・・・と葛藤しました。
そんなに心配であれば、羊水検査をすれば・・・というご意見もあるでしょうが、
『検査を受ける=(イコール)中絶する選択肢も考えているから』という
認識だった私には、羊水検査を受けるつもりはありませんでした。
主人の見解
この時、当然ですが主人にも相談しました。
その時の主人からは「”わたし”はどうしたいの?」というスタンスでした。
無責任な発言のようにも思えますが、産むのも、普段一番関わっていくのも
結局は、母親である”わたし”です。
その”わたし”の意志を重視して、自分は寄り添うという姿勢でいてくれました。
当時、精神的に不安定な状態の”わたし”でしたので、
きっと主人の意見をまっすぐにぶつけられていたら、暴れていたかも
しれません^^;
主人の意見が「産んで」でも「中絶しよう」でも、どちらでも当時の”わたし”は
受け入れ難たったんではないかと思っています。
あくまで結果論の「産んでよかった」
そして、結局のところ、”わたし”は出生前診断は一切受けず、出産に望みました。
それでも気にはなっていて、途中のエコーで赤ちゃんを見るときには
”後頭部に水は溜まっていないか””頭と体の大きさやバランス”などを気にして
先生に質問しながら、見入っていました。
今は結果として、娘は元気に産まれ、成長しています。
なので、当時を振り返り「悩んだし、ネット検索ばかりしてたなぁ~」と、
思い出として振り返ることができますが、
当時は、本当に真剣に”救ってくれる情報・言葉”を探していました。
これから高齢妊娠中または高齢による妊娠を望むあなたへ
ここで書かせて頂いたのは、あくまで”わたし”自身が体験した1例です。
妊娠・出産は、お腹の子によって変わると耳にする通り、
本当に1人1人で違ってきます。
今回、悩んだ末でこのブログにたどり着き、”わたし”の拙い経験を読んで
色々思われた方もいるかもしれません。
”わたし”自身は、本当に運が良かったとしか言えないので、あなたに参考とある
ことがあったかどうか分かりません。
何らかのお役に立てたらいいなぁ・・・・とは思いますが。
ただ言えることは、「産むにしても産まないにしても、後悔の無いように」
と願っています。
産むという選択肢は、長い将来を考えて不安が大きいことでしょう。
産まないという選択肢は、先々自分を責め、更に苦しむかもしれません。
どちらにしても、受け入れる覚悟をして頂ければと思います。
こう言っては語弊があるかもしれませんが、この気持ちだけは、パートナーであるご主人とも共有し難いものだと思います。
産む性である女性だからこその悩みであり、葛藤であると私は思っています。
どちらを選択したとしても、そのお腹の赤ちゃんと共にご自身の人生を歩むことに変わりはないのです。
『それなら、お母さんには笑顔でいてほしい』
そばに居ても、お空の上からだったとしても。
お子さんだったらそう思ってくれるのではないでしょうか。